第3弾コラボアーティスト紹介: クリエイティブコーダー ykxotkx
山古志と錦鯉
かつては、外界との接触がほとんどなかった山古志人が、二百年も守り続け、受け継いできた宝物が「錦鯉」です。
想像を絶する豪雪と起伏の激しい地形から湧き出る豊富な地下水を利用し、貴重なタンパク源として養殖されていた(真)鯉。ある日、突然変異で生まれた「色のついた鯉」を見つけ、食べるのは惜しいと飼い続け、愛でたのが錦鯉の始まりです。
幾度となく交配を繰り返した錦鯉は、日本の伝統的な絹織物である「着物」の色とりどりの錦(NISHIKI)模様に例えられ、その鮮やかで繊細な色と印象的な美しさで知られています。
山古志の厳しい自然、地形、人、年月のすべてが噛み合って、奇跡的に生まれた錦鯉は、世界共通語 “NISHIKI-GOI” として各地に広がり、世界中の愛好家を、その美しさで魅了しつづけています。
Nishikigoi NFTは、山古志がつくりあげた「生きたアート」である錦鯉をジェネラティブアートと組み合わせ、NFTの文脈に組み込むことで「デジタル村民」の証としています。結果的に、ジェネラティブアートが社会とそこに関わる人々との関係性の表象となり、デジタル村民としてのアイデンティティを強化しているように感じています。
地域社会とアートの関わりの重要性が高まる中で、Nishikigoi NFTが山古志をオリジンとする象徴であり続けると同時に、地域 x NFTの取り組み全体の象徴としても存在し続けることを期待しています。
第3弾 コラボアーティスト: ykxotkx
昨年、コラボアーティストとして第1弾 Okazz・第2弾 rafをお迎えしNFTを発行しました。そして、第3弾となる今回はジェネラティブアーティストのykxotkxにご参加いただきました。
彼はクリエイティブコーダーとして活動しており、主にテゾスブロックチェーンで活発に作品を公開しています。コードによって具象的な描写を行うことを得意としており、特に海外NFTコレクターから評価されています。
今年の5月には体験型のジェネラティブアートギャラリーとしても知られるBright Moments Tokyoに参加し、「Hanabi」という作品を発表しました。本作は花火を中心に、花火を映す水面、遠景の街の灯り、鳥居と橋のシルエット、煌めく提灯などで構成され、日本の花火大会の雰囲気を楽しむことができる作品になっています。
そんな彼に今回のNishikigoi NFTの作品について伺いました。
(Nishikigoi NFT チーム:以下NTとykxotkx: 以下ykのインタビュー)
(NT)今回の作品はどういったところを意識されて制作されたのでしょうか?
(yk) やはり錦鯉は山古志ひいては日本が世界に誇る文化だと思いますので、「和」の雰囲気を大切にした作品にしました。私自身は山古志に伺ったことはまだないのですが、自然豊かな里山だと伺っています。私なりに、錦鯉の面白さ、錦鯉を育んだ日本の里山の四季を感じられるように工夫を込めた作品ですので、その辺りを感じていただければ嬉しいです。
(NT)作品はこの時点で公開されていますが既に大人気で、まるで本物の錦鯉かのようという声もあります。静止画ではないジェネラティブアートの側面はどういったところにあるのでしょうか?
(yk) デジタル村民の方や、色々な方々にも好評のようで嬉しい限りです!
今回、日本らしい作品にしたかったの漫画や浮世絵からインスパイアされた画風のPFP的な見た目の作品にしていますが、その一方でジェネラティブアートの手法を用いて生成している点に拘っています。よくあるPFPのように、静的な画像部品を組み合わせているわけではなく、全てゼロからプログラムコードにより描画されます。なので、一体一体の鯉の体型や柄、背景のディテールに至るまで、全ての出力がユニークで同じものはありません。
最終的に、合計30種類以上の種類を実装していますが、そのほとんどが実在する錦鯉の品種(紅白、大正三色、昭和三色など)をモデルにしていることも拘りの一つです。
そして今回、作品制作にあたり私なりに錦鯉について勉強をしましたが、ジェネラティブアートと錦鯉には非常に共通する要素を感じました。ジェネラティブアートは、ランダム性を取り入れたアルゴリズムに基づいて、ユニークで予測不可能な作品を作成するアートです。
錦鯉でもそれは同じで、同じ品種であっても、その体型や柄がどうなるかは生まれるまで、そして成長するまで完全には予測不可能です。それが錦鯉の最も面白いところであり、錦鯉を育てることの醍醐味なのではないかと思っています。そんな錦鯉の面白さを表現したく、実在の品種ごとにアルゴリズムを実装しました。
ykxotkxとのTwitterスペースAMA
7月25日(火) 21:30-よりTwitterのスペースにてykさんをお呼びしてAMAを開催しました!今回の作品についてや彼自身のアーティスト哲学にも触れているのでぜひ聞いてみてください!
🎏 X(Twitter)スペースのリンクはこちら!
開催日:7/25 (火) 21:30-22:30
🎧 https://twitter.com/i/spaces/1djGXllovgoGZ
(日本語&英語通訳付)
アーティスト
第3弾 コラボアーティスト”ykxotkx”
ソフトウェアエンジニア/クリエイティブコーダー
fxhashを中心に活動を展開。”Digital Art via Blockchain”, “Bright Moments Tokyo”, “Art Basel Miami”に出展。Twitter / https://twitter.com/ykxotkx
第1弾 コラボアーティスト”Okazz”
ジェネラティブアーティスト/クリエイティブコーダー
ポップな絵を特徴としたそのカラーバラエティと図形を巧みさが彼のアートスタイルを瞬時に表す。NFTには早い頃から興味を持ち始め、数々のコレクションを出してきた。KUMALEONの生みの親でもある。
Twitter / https://twitter.com/okazz_
Instagram / https://www.instagram.com/okazzsp/
第2弾 コラボアーティスト“raf”
デジタルアーティスト
イラストとジェネラティブアートを組み合わせることで新たな表現を模索するアーティスト
Twitter / https://twitter.com/raf___gallery
Instagram / https://twitter.com/raf___gallery
■公式リンク
ウェブサイト(
Nishikigoi NFT
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